こんにちは!婚姻届製作所です。
「結婚式などの慶事ではご祝儀をピン札で用意する」
皆さんそんなマナーを聞いたことがあると思います。多くの人はその通りに覚えていると思いますが、実はコレ、「ピン札」ではなく「新札」で用意するのが正しいのだそうです。
ピン札を新札と同じものと認識している人もいると思いますが、実は似ているようで違う物なんです。
ピン札は既に使われているけれど、折り目のない綺麗なお札の事を指します。
新札は発行された後、誰にも使用されていない未使用の新しいお札を指します。
両者は似て非なる物とはいえ、その違いを私たちが認識するのは非常に困難と言わざるを得ません。前述の通り、両者を同じものと思っている人も多く、実際にピン札をご祝儀に使用している人は多いようです。
正直、あまり気にしなくても良さそうです。
とはいえ、気にするという人の為に、新札を手に入れる方法をご紹介しましょう。
銀行の窓口で両替しましょう。これで解決です。
しかし、現金での両替を取り扱っていない店舗が有ったり、両替する枚数によっては手数料がかかったりするので、注意が必要です。
銀行の窓口が平日の15時までしか空いていないのもネックですね。
銀行の両替機を利用する方法もあります。
しかしこちらも、両替機を置いていない店舗があったり、両替枚数によって手数料が発生する場合もあるので要注意です。不安な場合は店舗に問い合わせておきましょう。
土日や深夜など急に新札が必要になった場合は、新札は無理でもピン札を用意する事はできるかもしれません。
コンビニのATMを利用するという方法があります。ピン札が出るまで引き出しを繰り返し行うという事になりますので、都度手数料がかかることと、他の人の迷惑になる可能性もあるので、十分注意の上で試しましょう。運が悪いといつまでたってもピン札が出てこないなんて事も…?
自分でピン札にするという多少強引な手も。
なるべくきれいなお札を見繕い、アイロンを用意しましょう。
霧吹き等で両面を湿らせて、お札にあて布をし、低温でアイロンを掛けましょう。
本などの間に挟んで暫く時間をおけばきれいなお札になります。
お札を傷つける可能性も高いのであまりおすすめはできません。どうしても他に方法がないという緊急事態にお試しください。
新札をご祝儀に使用するのはどういった意味があるのでしょうか。
これには、「前もって用意することで楽しみにしていたという気持ちを表すため」などといわれています。きれいなお札で縁起を担いだりする意味もあるようです。
代表的なケースでは結婚式でのご祝儀がありますが、出産祝いや入学祝いなど、ご祝儀をお渡しする機会は多くあり、その時はなるべく新札またはピン札といった綺麗なお札でお渡しををすると、よりお祝いの気持ちも伝わりやすいのではないでしょうか。
ちなみに、葬儀などのご不幸事には新札・ピン札の使用は避けましょう。綺麗なお札では、不幸を待って準備していたととられる可能性がある為です。折り目の入ったお札を使用するようにして、もしも新札・ピン札のみしか持ち合わせないといった場合には折り目を付けて使用しましょう。