こんにちは!婚姻届製作所です。
昨今、色々な行政サービスをコンビニやパソコン、スマホなどで申請・手続きができるようになってきました。
婚姻届ってオンラインで提出できるのか?そんな質問にお答えしていきます。
婚姻届のオンライン提出について
結論から言うと、できません。
詳しく言うと、婚姻届などを含めた戸籍関係のオンラインでの申請は2004年4月から制度上は可能になっているようなのですが、現状で対応している市区町村はないのです。何ともややこしい話ですね。
婚姻届の提出は現状では、必要書類を揃えた上で直接役所の窓口に赴いて提出する必要があります。
ところで、オンラインで手続きが済ませられるとなると、「楽でいいよね」とか、「デジタル化は今の世の中らしい」なんて感想も出てきますが、良い点もあれば悪い点も出てくるものです。皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
・オンライン提出のメリット
もしもオンラインでの提出ができるようになると、
「いつでも申請できる」
「わざわざ役所に足を運ぶ必要がなくなる」
「役所での待ち時間が解消される」
などのメリットが考えられます。
役所に赴く際によく考える、いわゆる手間や面倒くさいと思う部分の問題。「平日に時間が取れない」とか「休日や夜間対応窓口に赴く手間が…」なんて部分が解決されますね!
・オンライン提出のデメリット
一方、デメリットとしては、
「セキュリティや情報漏洩が心配」
「自分の知らない間に不正に申請されていないか怖い」
「簡単に申請できると冷静に判断できなさそう」
など、が考えられます。
自分の知らない間に勝手に結婚していたなんて事態が起こったら…なんて本当に怖いですね。また、簡単に済ませられてしまうからこそ、ノリや勢いで入籍なんて事も増えるかもしれません。
・婚姻届の提出はある種の憧れ?
「婚姻届を提出する」
この行為自体に意味を見出している方というのは、実は結構いらっしゃるようです。
「夫婦になるふたりで一緒に婚姻届を提出する」
「婚姻届に印鑑を押す」
こういった事に憧れを感じていて、いざそれを自身が行う身になって「結婚」を実感する。ある意味「結婚」というセレモニーの一環なのでしょう。
私はこの考え方にはとてもシンパシーを感じますね!
印鑑を押しながら「結婚するんだなあ」とか、婚姻届を提出して手続きが終わった後に「結婚したんだ…!」という想いがこみあげてくる。そんな想像が容易にできます!
婚姻届デジタル化について思うこと
婚姻届をオンラインで提出することについて、先に触れたように良い所も悪い所もあるとは思いますが、私としては、婚姻届の提出をオンラインで済ませてしまうのはなんだか寂しいな、と感じてしまいます。
婚姻届は上記の憧れの項で触れましたが、結婚する相手と一緒に窓口に行って婚姻届を提出する。手間と言えば手間かもしれませんが、この流れを経ることで「あぁ、入籍をしたんだな」と、結婚したことを実感する非常に大事な経験になるのではないでしょうか。
オンラインで処理してしまうと、この経験の重みが非常に軽いものに感じてしまい、結婚に対しての敷居が非常に低くなってしまうことにもなりかねません。
デジタル化をして利便性を求めていくことは必要なことだと思いますが、婚姻届の提出に関しては、ある種「必要な手間」であると言っても良いのではないでしょうか。
・婚姻届提出にまつわるあれこれ
役所での手続きの経験は淡々と提出・処理をする、そんな事が多いかと思います。
婚姻届を提出する時には、どんな対応をされるのでしょう?
勿論、温かく応対してくださる方がほとんどです。書類を受け取った職員さんからは「おめでとうございます!」と祝福してもらえることもあります。職員さんだって人間ですから、幸せなニュースには嬉しくなるものです。
役所によっては婚姻届を提出したカップルが写真を撮るために特別に飾り付けているフォトコーナーを用意してくれている所も多くあります。
例えば、東京都墨田区ではリースやフラッグでSNS映えのする華やかなコーナーを設けており、季節ごとに彩りが変わるとのこと。兵庫県姫路市では姫路城を描いたチョークアートの特大パネルを用意されていたり、宝塚市では手塚治虫作品のリボンの騎士の主人公「サファイア」と一緒に写真を撮るこのできるフォトコーナーがあります。
様々な自治体が地元の特色をアピールするコーナーを用意されています。お気に入りのフォトコーナーを用意している自治体を探しても面白いかもしれませんね。
写真を撮りながら職員さんにお祝いされる、なんて事は人生においてその時限りの特別な経験ですね!
・オリジナル婚姻届
婚姻届といえば、役所で貰う書類のイメージをされる方も多いかと思いますが、最近はオリジナルで自分たちらしい、自分たちの好きなテイストの婚姻届を準備するカップルが増えています。婚姻届の提出がより思い出深いものになりますね。
オリジナルの婚姻届は自治体が独自に用意していたり、インターネット上では様々なデザインやキャラクターにちなんだものが豊富にあります。
ちなみに、当方は婚姻届製作所ですから、その専門家です。多種多様のデザインをご用意しています。きっと気に入るデザインの婚姻届が見つかるはずです。
一生に一度のこの機会ですから、婚姻届もオリジナルで自分たちらしいものを探してみてくださいね!
まとめ
まず、婚姻届のオンライン提出は現状できません。
婚姻届の提出は特別な思い出にもなりますし、人生において大切な一生ものの手続きです。こればかりはデジタル化における利便性の追求とは別で、手間をかけること自体に意味を見出すことのできる「良い文化」と言えるのではないでしょうか。