どこでもいいの?婚姻届の「婚姻後の本籍地」の決め方

どこでもいいの?婚姻届の「婚姻後の本籍地」の決め方

婚姻届にある「本籍地」はふたりで選んだ「本籍地」を記入します。この本籍地、実は自由に決められるということをご存じですか?日本国内(住所の付いている場所)ならどこにでも登録することができます。

どこでも大丈夫といわれてしまうと、かえって迷ってしまいます。本籍地に登録されている人気のスポットと、実際はどうなのかを見ていきましょう。

気になる婚姻届の本籍地の人気スポット

皇居:東京都千代田区千代田1-1-1
天皇陛下と同じ住所を使うことが出来るのは本籍地だけということもありますが、東京に勤務している人は丸の内で戸籍の手続きができ便利ということもあります。


富士山山頂:静岡県富士宮市粟倉地先(神社や郵便局の住所)

 

日本の象徴、富士山! アウトドア・登山好きカップルにとっては憧れの場所ですよね。

東京タワー:東京都港区芝公園4-2-8

 

東京スカイツリー:東京都墨田区押上1-1-2

 

このような、日本を象徴する建物や場所でも、本籍地に選ぶことができます。

歴史的なエリアも人気があり、本籍地はその場所に住んでいなくても登録ができるのです。


様々な選択肢で選ばれる本籍地 

竹島:島根県隠岐郡隠岐の島町竹島
沖ノ鳥島:東京都小笠原村沖ノ鳥島1番地

時事問題に詳しい方なのか、わざわざ他国との問題になっている地域を本籍地にしている人もいます。また、元々そこに住んでいて戸籍があった人の子孫が同じところを本籍地として引き継いでいることもあります。

【その他に人気の本籍地】

東京ディズニーランド:千葉県浦安市舞浜1-1
大阪城:大阪府大阪市中央区大阪城1-1
甲子園球場:兵庫県西宮市甲子園町1-82


本籍地はふたりが自由に決めてよいシステムなのが特徴です。例えば、ふたりの思い出の場所としてディズニーランドがいいというなら、ディズニーランドを本籍地にすることも可能です。


実際、本籍地にしている多い場所は?

第1位 夫のもともとの本籍地(33.3%)
第2位 新居(2人が同居する住所)(28.6%)
第3位 夫の実家(20.3%)
第4位 妻のもともとの本籍地(5.3%)
第5位 結婚当時の夫の住所(ひとり暮らしの場合)(4.3%)
※有効回答数399人。単数回答式、6位以下略

マイナビウーマン編集部 最終更新日 2018.8.04

参考文献:【既婚者アンケート】結婚後の本籍地はどうやって決めた?


好きな場所や有名な場所、こだわりに徹した場所を本籍地にしている人がいる一方で、生活しているエリアでの利便性を重視した選び方やしきたりなどの地域性、伝統に従っている場合も多く見受けられます。

 

第1位:夫のもともとの本籍地

まず、「夫のもともとの本籍地」が一番多い回答でした。これは、子どもの人数が少なく、長男・長女ばかりになってきたことも関係あるのでしょう。代々跡取りとしての習わしとして受け継がれているようです。

あるいは、新婚生活は賃貸でというカップルが多く、いずれは引っ越す前提の賃貸の住所は敬遠されているのでしょう。実際戸籍を引越しの度に変更するのは費用もかかりますし、追跡も大変になってしまいます。

戸籍は「家」制度を象徴するもので、「跡継ぎ」という風習の残る家や地域では、旧戸籍のように一族が一つの戸籍ではありませんが、結婚により独立しても同じ本籍地に戸籍を作っています。

 

第2位:新居(2人が同居する住所)

新居の住所を戸籍の本籍地にしたカップルは、「新たなスタート地」として選んでいます。また、様々な氏名変更や住所変更の手続きで必要になる戸籍謄本や抄本は、住んでいる地域の役所で取るのが一番早く最も便利です。

独立精神の旺盛なカップルは、自分たちの家庭を築くスタートの場所を大切にしているのでしょう。共働きで平日の時間が取れないカップルや、手続きが便利なことを重視する合理的な考えのカップルも新居を本籍地にしているのでしょう。

 

第3位:夫の実家

夫の実家」にした人は、役所関連の手続きを代わりにお願いするのに、気軽に頼めることが影響しています。戸籍謄本・抄本は当事者でなくても委任状があれば手続きができます。実家を本籍地にしておけば、電話一本でお願いするのも簡単といったところですね。

 

その他

人気のスポットや思い出の場所など、自由に本籍地を決めたのは4.3%未満という結果になりました。やってみたいと思う一方で、現実的に手続きが簡単な住所や家のしきたりなどに従った人が多い数字になりました。

「家」に対しての意識はそれほど強く残ってはいないものの、親世代にはまだまだ根強く残っています。ふたりで相談せず新居を本籍地にしてしまったところ、親ともめる結果になった人もゼロではありません。


親の方で「どうぞご自由に」という傾向も強くなっていますが、本籍地をどこにするかは、予め両親に一言相談したほうがよさそうです。パスポートの申請などで必要になる戸籍謄本・抄本は、本籍地の役所しか発行できないため取りに行くことを考慮して本籍地を決めましょう。

 

国への正式な書類として提出する婚姻届

"本籍地"に書く住所はほぼ自由になっているので、

実家、思い出の場所、好きな場所…と色々な選択肢があるかとも思います。

しっかり2人で話し合って納得の行く結論にしたいですね。

本籍地が決まったら、婚姻届のデザインを選んでみてはいかがでしょうか?

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