彼は出会った当時33歳。神経質で消極的な男性で、いつも計画通りに物事が進まないと不安を感じるタイプでした。
一方、私は当時23歳で性格的には活発な方であまり細かい事にこだわらないタイプです。私は人生を楽しむことをモットーとしており、常にポジティブでいようとしていました。
私たちは偶然、共通の友人を通じて知り合い、交際を始めました。
最初はお互いの違いに戸惑いながらも、徐々にお互いの良さを認め合うようになりました。
彼は私の影響か、行き当たりばったりのイベントや急に出くわす出来事などを受け入れるようになり、私は彼の計画性に安心感を感じるようになりました。私の自由奔放さが彼に支えられていることを感じられたのです。彼とは10歳離れていますが、彼の豊富な人生経験に頼りがいを感じていたのも大きかったと思います。
交際から2年が経ったある日、私たちは山登りに挑戦することにしました。
しかし、山頂に近づくにつれて天候が急変し、道に迷ってしまったのです。
神経質な彼はパニックに陥りかけましたが、私はこんな時こそ落ち着くんだと判断して周囲を観察し、彼を安心させるようにしました。
そして、私の直感と彼の準備していた地図を頼りに、私たちは無事に下山することができました。
下山後、私たちは山小屋で温かい食事をとりながら、今日の経験について話し合いました。
彼は、私がいなければ自分は道を見失っていたかもしれないと話してくれました。
私は彼の準備のおかげで安心できたし、冒険のようでワクワクしたことを伝えました。勿論彼に感謝もたくさん伝えました。
この経験が私たちにとって大きな転機となったのだと思います。お互いがいればどんな困難も乗り越えられるという確信を持つようになりました。
そして、彼は私にプロポーズをしてくれました。
私は喜んでそれを受け入れたのです。私たちは正反対とも思える異なる性格を持ちながらも、お互いの弱い部分を支え合うことで、とても強い絆を築くことができたのです。